その他の報告など

2002年度分  2003年分  2004年分  2005年分  2006年分  2007年分  2008年分  


●2009年3月8日
第110回AP研

10:00〜  於:平安女学院物理実験室
<参加>古結,小川,岩間,前,秋山,酒谷,谷口,山崎

内容:前回の「Physics Suite」に引き続きの展開
 第7章:ILDs(インタラクティブ・レクチャーズ・デモンストレーション)
 第8章:演習と学生実験を基礎とした方法
  ・伝統的な演習
  ・チュートリアル
  ・ABPチュートリアル
  ・協同的な問題解決学習(CPS)
  ・伝統的な学生実験
  ・REALTIME物理
 MLに出された笠先生の訳を元に,議論

(1)ILDsについて,昨年のアクティブラーニングの公開授業の際に,一定内容も学んで検討した。100%実験が失敗しない周到な準備が条件となるだろう。
大学で講義既習の生徒だから短く討論できるが,高校でどのように討論させられるかがポイント。また,授業との関係の整理も。今年ILDでの公開講座あるいは各校での授業に取り組む可能性もあるので,もういちどワークシートを含めて検討し直したい。「Physics Suite」でも,二次的使用でうまく成果が上がっていない例も紹介されている。一昨年のアクティブラーニングを振り返りながら,検討していきたい。

(2)チュートリアル 周に1回,1h半のTA教育を行っていて,そこではTAが生徒役で発表まで行って検討している。

(3)CPS 3人グループでの討論はどのように。本の中では,できる生徒とそうでない生徒を組ませるのがよいとあるが,実際にはできない生徒が聞くだけになってしまって討論がなかなか深まらない問題点があるのではないかという意見もあり。
 コンテキストリッチな問題自身はAPでもよく用いられているように興味深い。ただ,本の中の例は,焦点がはっきりせず,どのように答えたらよいかがはっきりしないではないかという意見あり。1題に20分程度とあるが,実際には議論が軌道になるまでに10分ほどかかり,1人ではムリだが3人では20分程度でできる問題の程度とはという点が議論になった。

(4)伝統的実験
 (小川)最近,実験の前に説明せず,マニュアルを読ませる時間をとっている。説明しても,その場で理解せず,結局実験途中でもう一度ということになる。

次回は,REALTIME物理からの議論,前さんのメリーランド大学等の本文の紹介が中心。

はじめに戻る