2003年度の報告など


●2003年12月27日 13:00-17:30 於:京都教育大学
香川大学教育学部の川勝先生をお招きし,京都教育大学教育実践総合センターとの共催で,講演会およびワークショップを開きました。
  講演題目「授業構成論 ― 生徒が楽しく科学できる理科授業 ―」
  ワークショップテーマ「認識ののぼりおりという観点から授業構成を考える」


参加者が多く,皆さん熱心に聞いておられました。
「認識ののぼりおり」とはどういうことか,少し分かってきました。

これからワークショップが始まるところ。参加者は学生になった気持ちで指導案を考えました。



●2003年12月7日 10:00-18:00 於:平安女学院中高
本物の自動車用発電機を動かしてみる。北野先生,遠山先生持参。問題は,電磁石を使用しているため,最初に電流を流しておかないと,発電機を回しても発電しないという特性有り。さらには,端子がわかりにくい点もある。それを克服して,電気ドリルで実際に回転させ,発電を確認。


Activityの検討
:15.2節 Questions(萬處),Activity190〜210E(山崎),220D〜(遠山)
200Eの三相交流発電機の実験:棒磁石(実際にはネオジム磁石−住友特殊金属でもらったものを使用)を回転させ,120°ずつ離した3つのコイルに生じる交流を調べる。オシロで確認すると,ちゃんと位相が120°ずれている。サインカーブからは少し三角波に近い感じの曲線。
下の写真は,まず2つのコイルで実験しているところ。



240Dの誘導モーターの実験:The shaded pole induction motor(隈取りモーター)2対のコイルに交流を流す。一対のコイルには2oのアルミ板を置き,位相をずらす。これだけで回転磁界になり,中心部のアルミ缶が回り,誘導モーターを確認。実物は前回のAP研究会で,高田先生が解説。2対のコイルを使用しなくても,ひとつのコイルの片側半分をアルミ板で覆うだけで隈取りモーターになり,回転する。同じ厚みの銅板でもokだが,アルミ箔等では無理であった。アルミで覆うだけで,なぜ位相がずれるのかいろいろと議論有り。


萬處先生からのお楽しみプレゼント有り。次回もまだある(?)



●2003年10月13日 10:00-17:30 於:同志社高等学校理科館
A2の15章(15.1)のactivityやTeaching Planについて,実験の説明やアドバンシング物理における電磁誘導の位置づけ,展開について討論。
 


●2003年9月13日 14:00-19:00 於:京都教育大学物理実験室
公開講座後,初めての研究会です。
まずはじめは,シンガポールで使用されている光センサーのキットの実験検討から(実験記録もきちんととることにしました!)。
これが予定されているパッケージ

センサー本体
振り子の実験により,重力加速度を測定中

そして公開講座での探究活動の生徒の様子を担当教員が発表(下写真)。
 
最後に,A2第15章電磁器械についてでした。


●2003年8月21日
平安女学院高校に公開講座の準備で行きました。3階の階段近くで見かけたものが次の写真です。

このコーンには一体何が書いてあるでしょうか? 繰り返しますが,ここは3階です。
正解はこちらをクリックして下さい → 左のコーンの拡大写真  右のコーンの拡大写真 


●2003年7月28日 10:00〜18:30 於:平安女学院中学高校
新潟大学からお客様が見学に来られました。お土産おいしかったですよ。
ありがとうございました。食べられなかった人は残念。
公開講座もあと1ヶ月です。皆さんがんばって準備を進めましょう。

小さい扇風機を台車に乗せて走らせると,F=ma が意外に示せる。参加者は大喜び。


平安女学院のコンピュータルーム。すっきりしたレイアウトはきれいです。



●2003年6月22日 10:00〜17:00 於:京都教育大学
第22回研究会(京都)
まず遠山先生の持ってこられた樋を進む船(Accelerating through viscous media  Activity 365E: Experiment)。


VideoPointで調べると面白いことを発見。↓写真を参照。


次に前回のエア・ブレーキの改良。なかなかうまくいかない・・・


そして山崎先生持参のパチンコでビー玉を年度に打ち込む実験。ミスすると危険。


ようやく届いたマルチメディアモーション。なんと1秒あたり500コマを処理しており,テニスボールの打ち返しも分析できる。
ただ残念なのは,手持ちのビデオカメラでそんな高速撮影ができないこと。従って標準で含まれるサンプル動画を調べることに。


●2003年6月1日 10:00〜18:00 於:京都教育大学
第21回研究会(京都)
少々肌寒い感じの中,皆さん集まってきました(大学生3人を含む)。


遠山先生作のエアブレーキ。プロペラのサイズを変えると,台車の終端速度が変わる。(9.4章のSlowing by stirring air Activity 350E)


山崎先生による9.4章のEffective ballistics Activity 370E の再現。製作中に危険なこともあったとか。気をつけましょう。




●2003年5月3日 10:00〜18:00 於:京都教育大学
第19回研究会(京都)
9章の展開(続)〜ミニカーの摩擦などの実験〜Videopointによる実験〜など
また今年度の公開講座の日程も固まりました
  

上は岩間先生の力作,改造ミニカー。屋根の上の金属部分が何かに引っかかると,パイプが下に落ちるしくみ。すると床との摩擦が発生する。近くにあったビーカーを乗せた場合,止まるまでの距離がずいぶん短くなりました。(9.4章のStripping away kinetic energy Activity 340E)

いよいよビデオポイント(←ホームページは英語です)。
デジタルビデオからパソコンに画像を送り,1/30秒ごとに点を付けていくと,位置・速度・加速度などがグラフ化されて表示。
下はアルミカップなどを落としたときの運動を解析中。エクセルにデータを送るのも簡単。でもソフトが高価で,5万円くらいする。

当初はなかなかうまくいかず,カメラからパソコンへのストリーミングで取り込むと,画面でも分かるようにフレームが抜け落ちるという現象が多発。ファイルはmpegですがそのバージョンは不明。
      ↓   
ソニーバイオC1シリーズのノートパソコン(小さく横長でカメラ内蔵のやつ)があったので,それで数秒の動画を撮影し,AVIファイルにする。そしてビデオポイントのインストールしてあるパソコンに動画ファイルを移動し,取り込むとフレームの抜け落ち現象は起きません!
      ↓   
デジタルビデオでテープに録画し,その後パソコンに i−Link でつなげて写真のバイオに標準で付属の動画ソフトでファイルを作成した。するとAVIファイルになります。これまた成功。少し展望が開けました。


●2003年4月28日 午後6:30〜9:30 於:京都教育大学
ソフトウェア検討会がありました。下はデジタルビデオでアルミカップの落下を撮影し,ソフトで解析しようとしているところ。このとき4コマ中1コマ飛ぶという謎を発見して・・・・・



●2003年4月26日 午後2時〜5時  於:和歌山大学
第6回研究会(和歌山)の報告
 1.昨年度の反省
 2.今後の方向
 3.今年度の事務局体制
 4.次回日程


●2003年4月13日
第18回研究会(京都)がありました。
理科カリキュラムを考える会」の藏本さんがお客様として,東京よりお越し下さいました。
光ゲートセンサーとイージーセンスで,加速度と力の関係を実験するActivityを研究。例によって岩間先生が披露。


Advancing Physics ASのCD-ROMに含まれていたエネルギー保存に関するデモンストレーション実験を即席で行っているところ。


全体終了後,讃岐うどんを研究するメンバー。



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