の研究会について

 「アドバンシング物理研究会(京都・和歌山)」は,京都教育大学と和歌山大学教育学部にそれぞれの地域の高校教師が集まり,イギリスのアドバンシング物理カリキュラムの研究を通じて,日本の高校物理教育の改善と,将来への展望を開くために活動している研究会です。この研究は,文部科学省科学研究費補助金特定領域研究の「新世紀型理数系教育の展開研究」の課題の1つに採択され,2002年から活動を開始しました。
 アドバンシング物理は英国の物理教育物理学協会(Institute of Physics, IoP)が1990年代の後半に開発したカリキュラムで,英国のAレベルと呼ばれる大学入学前のコースのために作製されたもので,数々の新しい試みが盛り込まれています。その内容の特徴は,現代物理学の到達点,現在実生活の中や社会のさまざま現場で使われている物理学,社会自身の急速な変化,IT技術の発展によって教育手段に生まれた新しい可能性,などを反映した,中等教育の物理カリキュラムの刷新の試みとしては,世界的に見てこれまでのところもっとも大がかりで野心的な,実際上唯一のものです。
 このホームページでは,この研究会が行った活動の報告,特に2002年から毎年8月に京都で行われた高校生に対する公開講座についての報告を詳しく載せています。どうかゆっくりご覧になって下さい。また関心をお持ちの方は,研究会までメールを送って下さい。


研究会代表 村田隆紀 (京都教育大学学長)






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