1日目 2003年8月21日(木)

今年も公開講座が始まりました。その雰囲気を伝えるために,このページで報告させていただきます。

9:00 開会
本研究会代表の村田先生(京都教育大学長)よりあいさつ(左写真),会場校の平安女学院中高副校長よりあいさつ(右写真)
 

公開講座オリエンテーションおよび諸注意
 


午前の部 9:30−12:00 
探求学習「ステップ・バイ・ステップ」
初めて顔を合わせたもの同士が班を編成して,実験に取り組みました。最初は会話もなかなか盛り上がりません。でも実験がスタートすると,あれこれ考えたり,意見を交換して進めていました。

1.扇風機を台車に載せて動きを観察する
メトロノームを「60」に合わせると,1秒に1回「カチッ」と音がします。この時間の刻みを聞きながら,目印であるマグネットを置いていき,1秒ごとの位置をマーキング。


2.斜面上の台車の動きを観察する
これまたメトロノームを使っています。
 

3.摩擦のある床での物体の動きを観察する


4.アトウッドの器械で物体の動きを観察する
かなり大がかりな装置です。これもメトロノームと磁石。


5.ボールの自由落下を観察する
屋上に出る踊り場から,1回の床まで約20m。メトロノームを聞きながら,落下距離と時間の関係を探ります。
 

6.斜面を使って放物線を再現する
初速度に気をつけながら斜面上に描かれる放物線を描こうというもの。再現できましたか?


実験のあとは結果の発表です。どの班も工夫をしていて,また苦労のあとも伺え,楽しいです。
色画用紙を利用してカラフルにグラフを作成する班もありました。








質問が飛び出したり,同じテーマの実験が2つ発表され,比較したりと面白いですね。発表準備の時間が不足していたのが残念。
最後に村田先生のまとめも加わり,最初の実験でありながら充実したものがありました。



昼休みに中の体験実験「衝突の衝撃を体験する」
台車に乗って,壁に衝突します。2回目は台車の先頭にアルミ缶をつけ,衝撃を吸収します。その違いを体験してもらおうというもの。



午後の部 13:00−16:00 
「マルチメディアモーション」を用いて運動を解析する

スペースシャトルの打ち上げやテニスボールの打球,サッカーボールのキックなどを,パソコンソフトを使って500分の1秒のコマ送りにより解析する。近似曲線を描いて,その係数から加速度などを求めました。初めてなのによくついて行く生徒たち。多くの画像例から自分の解析したい運動をそれぞれに選んで独力でv−tグラフなどを見るところまでしました。最後に,月面でのアポロ飛行士による自由落下の実験,テニスのショット,水平面上の円運動を選んだ3名の生徒の解析例を紹介し,そのうち2名には説明をしてもらいました。見事に説明してくれました。




「モデラス」を用いて運動をイメージし,シミュレーションを行う


初めは「よーいどん」(モデラスをお持ちの方はこちら参照で慣れましょう。ゲーム感覚のプログラムですが,生徒たちの操作のうまいこと。スタッフが事前に操作の練習をしていましたが,始まって1分くらいで新記録が出始め,教員側に動揺が・・・

次に「相対速度」,「ヘリ着陸」,「ボールの放物線1」,「ボールの放物線2」を実習しました(これらのモデラスファイルは本研究会ホームページに載せていますこちら参照




ホームワーク

早い話が宿題ということ。無理のないように問題を解いて,提出して下さいね。



明日も9時からです。いよいよコンピュータを使った実験の分析も登場します。


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